光の魔法を君に
†とあるお悩み†
夢羽が目を覚ましてから2週間。盛大な催しがやっと終わり、平穏が返ってきたある日の昼下がりのお話。
この一言から始まった。
「__鈴、首のトコ蚊に刺されてるよ?」
夢羽が鈴の首に紅い“アト”を見つけて指差す。
今は真冬。蚊が飛んでいるはずもない。
だから不思議に思ったのだろう。
鈴は、あぁこれね。と説明しようとして一時停止する。夢羽はそんな鈴を見て首を傾げてる。
ってか、公室でんな話をするなよ・・・
まぁ、仕事を手伝っている夢羽はしょうがないし、鈴も報告をしにきただけだからしょうがないのだけれど・・・
鈴が驚き。と言う感じで夢羽ではなく俺を見る。
じぃ、と嫌みたらしくねとっとした視線を浴びる。
「・・・何かな?」
一応、何も知らないフリをする。いや、言いたいことは分かってるんだけどね。
「・・・“まだ”やってないの?」
まだ、を強調して言う鈴。
ふい、と顔を鈴から背ける。
視線が突き刺さるけれでそんなん無視だ。