光の魔法を君に
鈴は、はぁ・・・と大きくわざとらしいため息をこぼして俺に一言。
「__いくじなし。」
それだけ言って踵をかえす。そして公室の扉に手を掛けて・・・
「夢羽、後で教えたげるから部屋においでね?」
にっこりと、笑顔を夢羽に向け颯爽と公室を出ていった。
取り残された夢羽は、ジィと俺を見てくる。
__なんで空が知ってるの?
そんな意味を瞳に乗せて。
俺は気づいていないフリをしながら公務を続ける。
「夢羽、そこにある記録用紙とインク取って?」
夢羽のすぐ近くにある記録用紙とインクを指差して頼む。夢羽はちょっとだけ躊躇ってこちらへ持ってくる。
「・・・・そんなに知りたいの?」
そう、問いかければコクンと頷く。
何だかんだで可愛いんだから・・、と思ってしまう俺は夢羽に溺愛だ。と自分で思ってしまうほど。
俺の横にちょこんと立つ夢羽。そんな夢羽を俺の膝に座らせ、
抱き締める。小さな体がビクン、と動く。
そして、首筋に顔を埋める。
「っ・・!」
体がすくんでしまったが拒絶されてるわけでは無いから続ける。
「___んっ!!!」