お姫様のtrueprince☆
「いや、いいって!酒ばっかだぞ?」
「え!?そんなぁ・・・」
「ははっ、サンキューその思いだけで
嬉しいよ」
「そっ、そうかな?」
「ああ」そう言いながら笑った水城くん
の笑顔は
本物のような気がした。
そこから
もう少し話してあたしは店を出た。
「じゃあねっ!」
「あぁ・・・」
最後は水城くんに
手を振りながらあたしは離れていく。
夜だから、
暗いからかな?
冷えるからかな?
心がほんとに一瞬だけ、一瞬だけ冷たく
感じた。
___________。
「あれが、みんなが本気になっちまう
女、か・・・」
最後に風牙がはぁーっとはいた息は
真っ白だった。