お姫様のtrueprince☆

「それなら、よかった!」

「やべ・・・・」


いきなり、顔を顰める五十嵐くん。
どうしたのか、あたしには分かんないや。


「すごーい、あの魚人気者だね?」

「そうだな、集まってきてる」


あたしが目に止めたのは周りにたくさんの
魚が集まって来てる魚。

まるでまるで・・・


「なんか、慧みたいじゃない?」

「・・え?」

「人気ものーって感じがさ!
変態さんなのー?(笑)」


あたしはバカだから、こんなときでも
慧の話を持ち出してしまった。


「真中・・・お前は今誰のことを一番に
考える?どんなときでも一番に浮かぶの
は誰だ・・?」

「・・・え?そんなこと・・・」


考えたことなかった、どうして?
どうして自然に慧が出て来たんだろう。

ただ、魚に似てたから?

違うと思う、だけど今もこうして慧のこ
とを考えて・・・・・・

あたしは五十嵐くんを傷つけてる。

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