お姫様のtrueprince☆
「水が飛ぶかもしんねーから、これ
着とけ」
「え?でも五十嵐くんが寒い・・・」
「俺は大丈夫だ」
「う、うん・・・」
ショーが始まる前に席に着くとそう言っ
てあたしに上着をかけてくれた。
絶対に寒いのに・・・・・・。
あたしは、
まだ五十嵐くんの言ってくれたことに
理解できてない。
五十嵐くんはまるであたしの好きな人を
知ってるみたいだった。
尊重出来る?
なら、あたしはつねにその人のことを
考えてしまってるのかな?
だけどそれは・・・・・・五十嵐くん
じゃないんだよね?
あたし毎回、デートしてるときに他の人
と比べてきたかもしれない。
だけど、だけど今日は・・・慧のこと
しか・・・。