お姫様のtrueprince☆

「そいつに俺みたいに気を遣うか?」

「え!?」

「心に聞いてみろ・・・」


まるで五十嵐くんはあたしが考えてい
る人が分かっているようだった。

うん、
逆に一緒に居るとあたし自身が
楽しくて気を遣うなんて考えてらんな
いよ。

でもじゃあ、
なんで五十嵐くんには遣うんだろう・・・。


「悪い、ここでいいか?」

「うん・・・!」


あたしたちは集合場所で別れること
になった。


「ちゃんと、自分で確かめろ」

「五十嵐くん・・?」

「後悔はお前にはしないでほしい」


別れるさい、初めて見た。
五十嵐くんの作り笑い・・・うん確かめ
るね、あたしが慧を好きなのか・・・・・・。


あたしはそう決意して最後のデートのみ
残した。

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