お姫様のtrueprince☆

自分でもわかんないけどさ、

「お前が悩んでるかと思ってさ・・」

ほんとさ、勘なんだけどさそんな感じが
して。

そういうときには海でも見て心を
洗い流せばいいじゃんってね。


「悔しいな、なんで・・・慧っていつも
分かっちゃうの?」

「さぁ?」

「あっそ!」


俺らは真冬の海に少しずつ近づく。
知ってるよ、いやでもお前のことは
分かっちまう気がするんだ。

俺は自分の気持ちに気づく方が遅かっ
たんだ。

けど今は少し思うときがあって、
なんでこの想いに今更気づいたんだろ
うって。


どうせならずっとただの友達でって思い
でいたかったのかもしれないから。


「慧、水に触りたいっ!」

「おー、触ってこい」

「あんたもに決まってんでしょ!?」

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