お姫様のtrueprince☆

真冬の海だぞ?

拷問かよ・・・けど藍李の願いなら俺は
なんでもしちまうと思う。


「きゃーっ!冷たい!!」

「おわっ!?かけんなよ!?」


あぶねー、かかりかけたじゃねーか。
死んじまうよさすがに濡れたら。

俺は藍李と会話しながらふいにあいつの
唇に目がいく。


俺、キスしちまったんだよな。
あのときぐらいに気づいたこの想い。

つい避けちまってたと思う。

だけど藍李は普通に接してくれるんだ。


「わーっ、貝が綺麗だね」

「あぁ、そうだな?」

「反応薄いぞー!?」

「そうかー?」


だってさ、明らかに貝柄より
はしゃいで貝探してるお前の方が俺には
可愛く見えるんだぞ?


[side慧終わり]
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