お姫様のtrueprince☆

可愛いとか、なんでそんなこと言うの、
どうして言いなれた風にあたしに
言うの・・・・・・。

そこはいやだ、
だけどもっと嫌なのは慧の前では余裕が
ないあたしだ。


「藍李、どうかした?」

「ううん、どうもしてない」

「ばーか、顔に出てんぞ?」

「うっさい!」


ずるい、なんでそんなに分かっちゃうの
さ・・・

そんなに余裕見せないで、隙を見せて
ほしいのに逆に見つかんないし。


そしていつだろう、今日の世界が
真っ暗になったのは。



そっと目を開けると・・・夕日が沈む
海があたしの瞳に映る。

・・・なんで海にいんの。
ふとそう思った。


「うわっ、あたし寝てた!?」

あほだ、
あほすぎるよあたし!?

普通寝ないよね!?しかも一応デートだ
よね!?


慧、怒って帰っちゃったんじゃないかな。

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