春は突然に!―まさかのアイツに恋をした―


いやいやいや。

「10年ぶりだからさ、
俺、もう少し変わってるかと期待してたわけ。
なのに……クスッ、
全然、変わってねーんだもんな!!クスッ」



「確かに、な!クスッ…」

横で笑うお兄ちゃん。

「そういえば、何にも変わってないなあ!ハハハ!」

あたしを見ながら笑うお父さん。



ねえ。


あなたのかわいい娘、
妹が汚されてるのよー?!
なんで、一緒になって
笑ってるわけー!!??



つか!!


「あんた、10年ぶりってのに、それしか言えないわけ??
意味わかんない!!」



もう、最悪!!!




< 19 / 28 >

この作品をシェア

pagetop