春は突然に!―まさかのアイツに恋をした―
いやいやいや。
「10年ぶりだからさ、
俺、もう少し変わってるかと期待してたわけ。
なのに……クスッ、
全然、変わってねーんだもんな!!クスッ」
「確かに、な!クスッ…」
横で笑うお兄ちゃん。
「そういえば、何にも変わってないなあ!ハハハ!」
あたしを見ながら笑うお父さん。
ねえ。
あなたのかわいい娘、
妹が汚されてるのよー?!
なんで、一緒になって
笑ってるわけー!!??
つか!!
「あんた、10年ぶりってのに、それしか言えないわけ??
意味わかんない!!」
もう、最悪!!!