春は突然に!―まさかのアイツに恋をした―
「あ、えーっと……
数えきれない!かな?」
だってさ!
あたし、18にもなって
「今まで彼氏いたことありません!」
なんて、言えるわけない!!
「ふーん。お姉サン、そんなにいっぱいいるんだ?元カレ」
にやにやしながらいう、隣のやつ。
「……じゃあ、さ。」
そういって近付けてくる顔。
「もちろん、これくらいは、余裕……だろ?」
「え……!?」
傾けてくる顔。
え、ちょ、待って!!
これ、何?!
なんか、甘くない!?
てか!
「…ちょ!待って!ここ、動物園だし…!!!」
あたしは必死で
目の前の胸板を突き放した。