怪奇愛好倶楽部。

『狭いし、一緒には入りたくないけど、
 外で待っててやるからさっさと入れ』

そう言って、しかしちょっと待てと
一旦家に帰り、戻ってきた彼の手には……



「何?それ」

「どっちも防水だから、これで大丈夫だ」

何が大丈夫なんだよ!


彼の持っているのは、
ビデオカメラとデジカメだ。

こいつ、絶対楽しんでる!


「……呼んだら助けてくれる?」

「すぐ行くから、安心しろ」

‘助ける’に、かかっているのか判らない


まあ、居ないよりかはマシか、と
入浴を開始した。

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