怪奇愛好倶楽部。


「だからね、赤い浴衣を文化祭で着て
 告白すると、何故だかその少女が
 応援してくれて、2人は
 末永く結ばれるという事です!」

それがこの学校の怪談2つ目らしい。

「私の仮装はそれをモチーフにしてるの!
 別に、告白はしないんだけどね」

……その恰好で告白は、
色々と問題があるだろう。

このクラスには喜ぶ奴もいそうだけれど。



「そうなんだ……。
 ところで、そろそろ戻ったら?」

階段付近から、声が聞こえる。
きっとお客さんだろう。

「あ、そうだねー。
 その前に、1枚写真撮ろうよ!」

萩さんはカメラを取り出した。
……どうやら、菜月ちゃんと並んで
心霊写真を撮りたいらしい。


「……じゃあ僕、シャッター押すよ」

そうして、2人の写真を撮った後に、

「折角だから、東海林君も一緒に!」

と、そう言われ、しかし
上手く入らないなーと苦戦していると
いつの間にやらお化け屋敷の中から
他のクラスメイトが続々と出てきた。


そして結局みんなで何枚か写真を撮った。

< 43 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop