私の本当の好きな人
〜日向來希side〜
楽しかったー。
先輩も優しくて
すごくバスケが
上手で憧れる。
今は着替え中。
これから新しい先輩
と仲間とバスケが
できることが
嬉しくてテンション
上がりっぱなし。
そういえば生徒手帳の
こと先輩に聞かなきゃ。
「先輩ー。お疲れ様です。あのーさっき部活が
始まる前この生徒手帳
拾ったんですけど
誰のだかわかりますか?」
どれどれーって
先輩達が集まってくる。
「中に写真があるから
見ればわかるん
じゃない。」
俺はちょっと悪い
感じもしたけど
中身を開いてみた。
そこには、目が
ぱっちりで小顔で
ショートヘアーの
可愛らしい先輩が
載っていた。
「あーこれ。蒼井さんの
じゃねー。」
蒼井さん?
「どれー。まじだー。
それバド部の人だから
着替え終わったら
渡してきなー!」
「えぇ!!俺が
渡すんですか。」
緊張しちゃうよ。
「嫌なのか?まあ、その
気持ちもわかるがな。
蒼井さんはなんか
近寄り難いオーラが
あるからな〜。」
「近寄り難い?」
「おう。何か結構
可愛いとか言われてる
けど男子と全然
喋らなくて。」
男子と話さないか...
「でも、モテるよ。実際
蒼井さんのこと好きな
男子いっぱいいるし、
このバスケ部にも
蒼井さんのこと好きな
奴いるしなっ」
「なんだよー!後輩に
ばらすなよー」
先輩達の言い合いが
始まった。
やっぱモテるよな〜。
写真でだけど見た
瞬間可愛いって
思ったもん。
「わかりました。俺、
先輩に渡してきます。」
「おう。」
とにかく喋って
みたいと思った。
というより.....
仲よくなりたいと思った。