彩-aya-1
「……でね、今日はユウキにバイクを乗せて貰ったの!!
あ、勿論運転出来ないから、前に乗せて貰っただけだけど…。でもね、とっても気持ちよかった!! 風に溶け込んだみたいな景色で!!
だけど、途中でハヤトにバレちゃって……ユウキ怒られちゃって、可哀想だった」
そんなあたしの話を、優しく微笑みながら聞いてくれるヤナギが好き。
「ハヤトさんは相当アヤ様の事を心配してるんですね」
たまに、こーやって返事をしてくれるから、とっても嬉しい。
「ヤナギにも経験して欲しい。
ってか、絶対経験してもらうからね!!
ヤナギをいつか紹介してやるって決めてるから!!!」
ガッツポーズをするあたしに、
「それは有難うございます。私も皆様にお会いしてみたいです」
優しく微笑み、あたしにソッと毛布を掛けてくれる。