彩-aya-1






倉庫内に目を向けると、部屋からヨウスケとショウゴも出て来て、ハヤトは堂々と此処に歩いて来る。


……分かる。



倉庫内に居る全員の顔が強張ってる。



ねぇ、どうしたの?


何があんの?



なんて、何かがあるって事が分かってるから体が震えて、


「ゆ、ユウキ…」


傍にいるユウキの服の袖をギュっと握ると、ユウキはそれに気付いたのか、あたしに優しく微笑んだ。



でも分かってる。


いつもの、優しいユウキの笑顔じゃない。


その笑みに何が含まれてるのかも分かんない。




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