彩-aya-1
でも、この静寂に響く時計の音が、時が過ぎていくのを告げていた。
しばらく恐怖に身を包んでると、扉が開く音がした。
勢いよくそこに目を向けると、
「あら! どーしたの!? この可愛い子!!!」
見えなかった。
うん、何も。
一瞬にして、あたしが掴んでたユウキの服の袖が離れて…。
ただ何も見えなくて、…視界が真っ暗で……苦しい。
そんな中響いたのは、
「おい、コラ。そいつ放せ」
……低く、ドスの利いたのハヤトの声だった。