彩-aya-1




ねぇ、ヤナギ。


ホントの事言って?



「……ヤナ――」


ブーブーブー…


タイミングよくなった電話のバイブ音に、


「すみません、アヤ様。もうお休みになってください。続きはいつか」



ヤナギはあたしに布団を掛け、優しく微笑んで、電気を消して出て行った。




――ヤナギ、余計な事聞いちゃった?




その日は、ヤナギの事でいっぱいで中々寝付けなかった。




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