彩-aya-1
皆が眼見してるのを他所に、店員さんの服の袖を掴み、耳元にボソッと囁いた。
店員さんは少しばかり顔を赤らめながら頷き、
「では30分後にお取りに来て下さい」
あたし達はおやつを食べにファーストフード店に入った。
ふふっ。
ふふふっ。
「……お前二ヤけてんじゃねぇ。キモい」
んなっ!!!??
テメぇそれは乙女に告げる言葉か!!?
「それよりさぁ~なんて掘らせたの??」
不思議そうにあたしを見るヨウスケの鼻に、人差し指を当て、
「ひ~みつ♪」
再び二ヤけた。
だって気持ちわりぃ、言われようが、止められねぇんだし。
しょーがねぇじゃん。