彩-aya-1
とにかく、凄く格好良かった。
タキシードのヤナギもだけど、私服の方が高校生っぽくて、普通にモテてる面子の中にいる奴みたいで。
「……アヤ様、可愛いです」
………もう、死ぬかと思った。
ヤナギに殺されるかと思った。
心臓が口から飛び出しちゃうんじゃないかとさえ思った。
「どうかしましたか?」
そう首をかしげるヤナギに、
「っ! な、なんでもないっ!!!」
首を振る事しか出来ないで、それでも死ぬかと思ってるのに、手を差し出された時は思考が付いていかなかった。