彩-aya-1
「こういうのって…男がリードしなきゃならないんですよね」
そう妖麗に微笑んだヤナギに、殺されたと思った。
一瞬、目まいが来たものの、
「アヤ様!?」
ヤナギに支えられて、逆効果な事をされた為、もう確実に殺された。
その後の記憶はなし。
でも気付いたら、目の前に心配そうにあたしを見てるヤナギの顔があって、
「やっと目覚めましたか、アヤ様」
……再び殺されそうになったのを、
「気分は大丈夫ですか? もう着くみたいですよ」
その声で我を取り戻した。