彩-aya-1
第5章
感謝
「おはよ~♪ みんな!!!」
勢いよく教室の扉を開けたあたしに、皆が顔を向ける。
「あぁ~!! アヤだぁ!!!!」
ヴッ…!!!
勢いよくあたしに突進してきたのは、紛れもなくヨウスケで、苦笑しながらやっえきたのがショウゴ。
あたしに抱きついてるヨウスケは成長したのか、心なしか少し背が伸びていた。
「アヤちゃん、おはよ。昨日どうだった?」
良くぞいい事に気付いてくれました!!!
「昨日ね、とーっても喜んでくれた!!! 皆の御蔭だよ! ありがと!!」
ニッとピースをしたあたしに、優しく微笑むショウゴ。
そして少し拗ねてるのか、離れてくれないヨウスケ。
バイクの雑誌に夢中になりながらも、
「へ~。良かったじゃん」
相変わらず上から目線だけど返事をしてくれるカズマ。