彩-aya-1
第二章
暴走族
普通の学校なら、授業に入ってるだろう時刻、11時半。
この学校にはどうやら、授業というものがないらしい。
それと、後ひとつ。
この学校に女子生存率0.1%らしい。
それが、あたし。
0.1%の貴重な存在らしい。
こんなとこに来て、まさか偉くなれるとは思わなかったよ。
なんて、全然嬉しい事じゃないくらい分かってる。
いや、分かってるからこそ、嬉しくないんだ。
そして、今は何故か…サボり中?
ショウゴに、
『え!? サボっちゃっていいの!!?』
って聞いたら、
『この学校にサボりなんてないから、大丈夫だよ』
ってニコって余裕な笑みをくれた。