彩-aya-1





カズマ……テメぇそろそろ泣かすぞ?


あー? 

その減らず口どーしてやろーか?


あたしは横目でカズマを睨む。


「……死ね、糞野郎」


「あ゛?」


毒づいてハッとした。



あたし、カズマにこんな事を思ってたんだ、と。


やべぇと思ったのもその後で、


「ぶっ! アヤに言われてやんの~!!!」


「ホント面白い!! アヤちゃん気をつけて!!」


「テメぇ…いい度胸してんじゃねぇか」


指の関節をポキポキ鳴らすカズマに、全身の血が引いて行くのを感じる。





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