彩-aya-1
補償
「………アヤ」
ふと呼ばれた名前に振り向くと、そこには超ご立腹のハヤトがいまして、
「ど、どうされた様でしょう…?」
初めて呼ばれた名前で、嬉しい筈なのに、全然嬉しくない。
それもその筈、
「………テメぇ、何勝手な事してんだ」
……一歩間違えたら、確実に殴られてるであろう、確実な殿方の怒り。
いや、…もう一歩踏み外したかも。
やべぇ、チビる!
ハヤト…ダイキさんみたいになろうよ!?
あの正義のヒーローみたいになろうよ?
今じゃ、アンタ確実に悪の帝王ですからね。
「………も、申し訳ございませんでした」