彩-aya-1
「かかか、カズマっ!!!!」
オイルの匂いがするカズマの後ろに隠れる。
隠れるってか、一瞬グラつきそうになった為カズマの体に手を回した為、抱きつくって形になったのだけれど。
「……お前、どうやったらコイツをキレさせた?」
不思議そうに聞いてくるカズマに、
知らねぇよ!
コイツが勝手にキレたんだよ!!!
……そう言いたかったけど、飲み込んだ。
カズマが立ち上がった為、あたしはぶら下がる形になったけど、
「………カズ、どけ」
低い声で唸るハヤトに、
「落ちつけよ」
優しい口調で宥める様に言葉を吐くカズマ。