彩-aya-1





「いでっ!!」


足を支えて、飛び回った。


強く蹴りすぎた。

いてぇな、コイツ。



「……あのー…」


「へっ!?」



遠慮勝ちに掛けられた声に振り向くと、茶色いモヒカンにちょっと吊り目の男がいた。


えー…と。


今の……見られちゃってました?



「あ、あはっ…」


笑ってごまかしちゃえ!!



なんてのは、


「足大丈夫っスか?」


……確実に意味がない行動だった。




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