彩-aya-1





まさかのヘルメット作り出来るんですか!!?


「さ、乗って」


後ろをポンポンっと叩くユウキを見、ユウキの後ろに跨ると、手を取られてユウキのお腹に回された。



「しっかり掴んどけよ? 放すんじゃねぇぞ?」


それより……ちゃんと免許は持ってんだろーな?


スピード違反すんじゃねぇぞ?



なんて不安は、走り出したバイクによって消えた。



な、なんだこれ……。


遅すぎ、じゃねぇの?



横からは車が沢山通り過ぎ、過ぎ去っていく花が何の種類かさえも考えきれる程。


これさ、バイクで送って貰う意味あった!?


チャリ飛ばした方が、ぜってぇ速いと思うんだけど。



「……ユウキっ」


叫んだ事で後悔した。




< 88 / 168 >

この作品をシェア

pagetop