彩-aya-1
第三章
舞蝶
……つ、疲れた。
なんか一気に脱力した感じ。
「……アヤ、お前誰かと揉めてたろ。大丈夫だったか?」
苦笑するユウキに、
「全然……大丈夫な訳ねぇだろ!!!」
……って言おうとしたけど、飲み込んだ。
あいつら…たっくんとみーちゃんめ。
今に後悔するぞ!
ファースト・キスを簡単に乗り越えた事!!!
ってか、まさか一線は越えてねぇだろーな!!?
まさかあの歳で、体の関係を持ってねぇだろーな!!??
たかが……GAKI。
……ふっ。
今回ばかりは負けたZE。
「で、ホントにここでいいのか? ホントに家近いんだろーな?」
ユウキは疑いの目であたしを見る。
あたしが下ろして貰ったのは、家から一番近いコンビニ。