彩-aya-1
「久しぶりだね、アヤ」
「お久しぶりです、お姉様」
――一体、どうすればこの生き地獄から抜け出せるのだろう。
「姫様、姫様! 姫様!!」
「えっ!?」
ヤナギがいた。
心配そうにあたしを見てるヤナギが。
周りを見渡すと誰もいなくて、気付いたら終わってたみたい。
「あ…ごめん」
やっと終わったんだ。
「……姫様、お疲れの様ですね。部屋に参りましょう。失礼します」
ヤナギが肩を支えてくれ、部屋に向かった。
……疲れた。
もう、眠たい。