甘く甘く、時に苦く。
両親はあたしが5歳か6歳の時に離婚した。
父は仕事人間だった というのが、あたしのなかで一番大きい印象だ。
だから、ずっと母にばかり頼っていた。
単純な年頃だったあたしは、迷わず母の元へとついて行ったのだ。
・・・父はその時、どんな顔をしていたのだろう。
悲しんでいた?
重荷が減って喜んでいた?
それとも・・・何も考えていない?
そんなことを考えるようになったのはつい最近のことだ。
「ちょっと李玖!ぼーっとしてないで早く学校行きなさい!」
色々と考えていると、母の甲高い声が耳に響いた。
『わ!やっば時間ない!!』
気をつけなさいよ と呆れ顔で言ったであろう母に手を振って、駆け足で玄関を出た。
[夢の中で]~eNd~
父は仕事人間だった というのが、あたしのなかで一番大きい印象だ。
だから、ずっと母にばかり頼っていた。
単純な年頃だったあたしは、迷わず母の元へとついて行ったのだ。
・・・父はその時、どんな顔をしていたのだろう。
悲しんでいた?
重荷が減って喜んでいた?
それとも・・・何も考えていない?
そんなことを考えるようになったのはつい最近のことだ。
「ちょっと李玖!ぼーっとしてないで早く学校行きなさい!」
色々と考えていると、母の甲高い声が耳に響いた。
『わ!やっば時間ない!!』
気をつけなさいよ と呆れ顔で言ったであろう母に手を振って、駆け足で玄関を出た。
[夢の中で]~eNd~