甘く甘く、時に苦く。
告白
『おっはよ~』
いつもと変わらず、慌しく教室へ入った。
そしてあたしを見て笑顔になる、仲良し組の玲奈と優華。
「李玖ーーー!」
『わっ!いたぁ!!痛いって馬鹿!!』
ふざけて抱きついてくるのは玲奈。
「玲奈ー。李玖死んじゃうから離しなさい」
そして、この落ち着いたお母さんみたいな人が優華。
いくら離してもくっついてくる玲奈を引き剥がしながら自分の席へとついた。
席へついて、課題のノートをチェックしていると、変な視線を感じ、辺りを見回した。
「何?李玖。キョロキョロしちゃって・・・何かある?」
「ぬぬ!?誰かが見ている!?」
玲奈はおでこに手を当てて、見渡す動作をしながら誰だーなど叫んでいる。
『なんか・・変な視線感じただけ!』
「うーん?・・・不気味だ・・・誰だろ。李玖のこと好きなのかな?」
そう言った後、優華はぶっと噴出した。
『失礼だね!あたしのこと好きになるのそんなにおかしい!?』
「や・・・おかしくないけどね」
「性格が変だねん♪」