変人バカレシ!



ブウゥゥン!

じゃなくて


ブオォォン!!


という爆音をならして
バイクは走り出す。


その爆音に後ろの席で
耳をふさぐのは いつものこと。


[・・ねぇ]


[ん〜?]


[・・なんでもない]


頭 痛い。


[しんどいんだろ?]


[うん。]


蓮は、いつもあたしの異変に
気づいてくれる。


自分で言うのもなんだけど、
あたしは「不器用」
だと思う・・


[もうすぐ学校着くから
ちょっと我慢してな]


そう言うと蓮はバイクの
スピードを速める・・んじゃな
くて遅くして走り出す。


ゴメンね、迷惑かけて・・
ありがとう。



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