変人バカレシ!
ガラガラッ!
[花那っ大丈夫?]
そう言って入ってきたのは
あたしの幼なじみで親友の、
「恵美(エミ)」
背中まである、長いミルク
ティー色の髪に丸いタレ目。
この高校でも1、2を争う
モテ子ちゃん。
[大丈夫だよ]
[本当!?]
おまけに、すごい心配性。
[うん 本当。]
恵美を安心させようと
あたしは笑ってみせる。
こんなに恵美が心配性になって
しまったのは、あたしのせい・・
あたしの過去のせい・・―