変人バカレシ!



疑う自分を


不安な自分を


久藤さんは、
ずっと優しく微笑みながら
聞いてくれていた。



[ぐすっ・・ゴメンなさぃ]



あたしの涙で
びしょびしょの久藤さんの、
制服。



[謝る必要なんかない。
ゴメンは こっちや、

花那ちゃんの気持ちに
気づいてあげられ
へんかったし。

あとっ 俺のことは
「空」って呼んでっ]



無邪気な その笑顔に
あたしの心の不安が

溶けていく気がした。



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