変人バカレシ!
[空ぁ〜!]
[なんや?]
風呂場から聞こえてくる、
甘ったるい声に
めんどくさそうに返事する俺。
[一緒に入ろう?]
[・・はぁ
無理って言ってるやろ。]
バタンッ!!
[なんで、一緒に
入ってくれないのっ?]
リビングに、バスタオルを
巻いた「夏子(ナツコ)」
が荒々しく入ってくる。
夏子は、俺の幼なじみ。
なんか知らんけど、
俺のことが「好き」とか
言ってきよる変な奴。
夏子は、幼なじみやし
なんつーか・・
兄弟みたいなもんやと
思う・・うん。