彩−aya−2
その現実を知らせるのが、大きな時計で、
チク、タク、チク、タク…
毎秒事に音がなる。
それにどーしよーもなく気が落ちる。
ショウゴといえば、ずーっとあたし達を見てニコニコ。
ヨウスケも最初はあたし達のとこに居たけど、「つまんねぇ~。カズ、コンビニ行こうぜ」なんて飽きた様で、ダルそうにヨウスケについていくカズマと部屋を出て行った。
ハヤトと言えば、煙草を吸いながらあたしを見、あたしが唸るのを止めたら分からないって意味と思ってるらしく、答えを言ってくれる。
それはありがたい。
うん、ありがたいんだけれども!!!
……意味は教えてくれない。
どうやら“なんで?”“どうして?”を受け付けないらしいハヤトは、あたしがそう聞くと黙り込む。
………ホントに役にたたねぇな。