彩−aya−2
ハヤトのあのダイキさんと同じ落ち着く匂いに包まれながら、
「ねぇ、さっき何の話してたの?」
疑問を追及した。
「……あ?」
『あ?』ってなんじゃそりゃ!
テメぇらは『あ?』について話し合ってたのかよ!?
そんなハヤトはシカトし、ショウゴを見つめると、
「アヤちゃん、今週の土曜開いてる?」
逆に質問された。
まあ、そんな事言われても、あたし基本的自由人だから、毎日予定ナッシングの暇人だしね。
「うん。で、さっきの――」
「開けとけ」
「はい?」
口を開いたハヤトに、正に『はい?』と言うしかなかった。