彩−aya−2
「……暴走やる」
「……は?」
ボソッと呟かれた言葉に、聞こえなかったってのもあるけど、理解できなかった。
そんなあたしに、ハヤトの眉間に皺が寄る。
いやいや、ワザとじゃねぇよ?
これマジだから!
ハヤトは眉間に皺を寄せたまま、あたしから視線を逸らそうとしない。
わ、ワザとじゃねぇんだって!!
「………ぼ、暴走?」
そんなハヤトから出来るだけ目を逸らし、ショウゴを見つめると、
「そう、暴走」
………どうやらハヤト達は本物の暴走族だった様です。