彩−aya−2
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……ユウキちゃ~ん??」
ぶっきら棒にあたしにヘルメットだけを差し出すユウキ。
………完全にお怒りモードの様です。
流石に逃げるのは不味かったか。
ここは素直に謝るべきか、笑って誤魔化すべきか。
「ゆ、ユウキィ! どうした? ん? 何を怒ってるんだい??」
ユウキの左脇を軽く突き、お茶目作戦で行く。
「……」
「………ん??」
「……」
「………お世話になります」
どうやら選択ミスをした様だ。