彩−aya−2
「うん。アヤだよ」
すると、電話越しにショウゴの安堵が聞こえて、なんだ?と思ってたら、
『中々出なかったから、アヤちゃんに何かあったのかと思ったよ』
そう苦笑された。
それより何より、あたしにとったらショウゴが電話だなんて、珍しい。
そっちの用件の方が聞きたいんだが…。
『あ、アヤちゃん。明日の朝の迎え誰がいい?』
そっちですかー!
迎えなんて別にハヤト以外なら誰でもOK!
“ハヤト以外なら”だけどね。
「誰でもいいよ」
『分かった。じゃあ、明日は夜来る? 昼来る?』
どうせ、ここに居ても暇だしな~。
でもあっちにいても、ユウキと喧嘩中で遊んでくれる奴いないしな~。