彩−aya−2
その所為で話は終わる。
「あー。その、空が綺麗だねって……」
……聞き返すんじゃねぇ!!
「………あぁ」
……コイツ、人の話聞いてんのか!?
あぁ゛――!
もうっ!!!
だから嫌だったんだよ!
コイツとなんて、話す事なんてありゃしねぇ。
なに話せばいい!?
もう話題切れちまったじゃねぇか!!
……あ、後ひとつあった!!
「あ、あのさっ、」
ハヤトは腕を組んだまま、閉じた目を少し開け、あたしを見る。