彩−aya−2
恐る恐る振り返ると、眉間に皺を寄せたハヤトが何故かこっちを睨んでて、
「………覚えとけ」
……何故かハヤト様が怒ってらっしゃる。
のは、ハヤトの表情からしてあたしが何かをしたんだろうけれど…。
「……え?」
そう聞き返した頃には、ハヤトは煙草を吸い、あたしに視線はなく遠くを見つめてた。
……忘れてしまおう。
“暴走が怖すぎて、忘れた”そうしよう。
ブーブー♪
ハヤトの携帯のバイブ音がなる。
それと共に立ち上がったハヤトは、あたしの前に立ちはだかる。
え!?
い、今…殺るのでしょうか?