彩−aya−2
い、いひひっ…。
ど、どうしましょう!!!
ショウゴ!!
早く戻って来て!!!
そんな願いは儚く、ハヤトの手が伸びて来る。
ヒッ…!
思わず肩を竦めた。
と同時に腕を捕まれ、グイッと引っ張り上げられる。
勢いのあまり前倒れになったあたしを、ハヤトがいい位に引っ張り、なんとか体勢を立て直した。
「……あ、あは…」
驚き過ぎて声にならないあたしは、無言のハヤトに引っ張られる。
……何々!?
殺るんじゃないの!!?