彩−aya−2
もしかして、外の連中に「殺れ」なんていうまいな!!?
ストップ!
Stop!!
「止めろよ!!」
思わず抵抗したあたしに、ハヤトの眉間の皺が濃くなる。
………鬼の形相。
余計に強くなったハヤトの力に逆らえず部屋を出ると、目の前の光景に息を飲んだ。
何十台もの色んなバイクに人が跨り、倉庫内はギッシリ人で埋まっていて、改めて“龍蛇”という組織を知る事が出来た。
こんなに人居たんだ。
このカラフルな頭の人達も“龍蛇”なんだって。
でも、そんなあたしの考えは、ハヤトに引っ張られ消え失せた。
なんだよコイツ!
ちょっとくらい感動させろ!!
バカじゃねぇの!?
コイツ女相手に力加減分かんねぇのかよ!!?