彩−aya−2
痛ぇよ!
悪の大帝王めが!!!
そんな事は現実で言えなくて、心の中でハヤトに好きなだけ毒づく。
ハヤトに引っ張られたままバイク連中達の間を通り抜けると、いつもの高級感丸出しのBMWが忽然と止まっていた。
「……乗れ」
「え?」
「乗れ」
「……」
不機嫌丸出しのハヤトの言われるがままに、いつもの通り後部座席に乗ると、ハヤトにドアを閉められた。
車に乗ってるのは、あたしと運転手で、
「……」
「……」
……つまんない。
ショウゴも単車で、ヨウスケとカズマも単車。