彩−aya−2
そして、エンジンを吹かせた。
それを合図に、次々とエンジン音が鳴る。
………凄い。
まさか、“龍蛇”がこんなんだと思わなかった。
たかが“暴走族”そう思ってた。
でも――…
―――黒龍が片手を上に上げ、そして前に振り降ろした。
それが“暴走開始”の合図だった。
次々に黒龍の横を通り過ぎ、まるで騒馬灯の様にあたし達を通り過ぎて行く。
そのライトが、流れてくライトが綺麗で、思わず目をとられた。
そして、倉庫内のバイクがなくなった頃には、4人の龍が陣取っていて。
思わず窓を開け、顔を出すと、
「ア~ヤ! 楽しもうな!!!」
ヨウスケがいつもと違う笑顔であたしを見、エンジンを鳴らす。