彩−aya−2
ロスタイム
「でね、助けてよヤナギぃ~~!!!」
あれからヤナギは、あたしがプレゼントしたピアスをいつもしてくれてる。
青いピアスの中に掘られた、龍。
それに意味はないけど、それがいいと思った。
というか、それが頭に浮かんだ。
だから、迷いなんてなかった。
そんなピアスをヤナギがこうして気に入ってくれてる事が、いつ見ても嬉しい事だった。
「どうしました?」
苦笑しながらも、優しい笑顔に心が和む。
言っちゃっていいのだろうか?
テストの事。
ってか、ヤナギはあたしがバカって事知ってるから大丈夫だよね。
「……」
「はい?」
……やっぱダメだ。