彩−aya−2




いくら糞運転手でも……


「……黙ってろ。寝とけ」


「え…」


え? 

へ? 

はい?



一瞬思考停止した、と同時に車がゆっくり動き始め、


「ぬえぇぇぇぇ!!!?」


思いっきり体を前のめりにして、運転席を覗き込むと、……しっかり運転してるハヤトがいた。


「……なんだよ」


「え? いや…あのー…糞運転手は?」


「……帰らせた」


「へ?」


「俺のバイクで」


「……そ、そうですか」




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