彩−aya−2
第3章
集い
あれから誰もいない倉庫に戻り、ハヤト専用黒ソファで休んだ。
相当疲れてたのか、目を閉じるとすぐに眠気に襲われ、1分も経たないうちに眠りについた。
それから目が覚めると、倉庫内が騒がしくなってて、部屋がオレンジ色に染まってた。
ショウゴ達はまだ帰って来てないらしく、ハヤトは電話片手に誰かと話してる。
……喉乾いた。
喉が乾いてしまったあたしは、冷蔵庫を開けた。
と同時に、
「……寝過ぎだ、バカ」
どうやら電話が終わったのか、ハヤトは煙草を取り出し、カチッという音が部屋に響いた。
「……未成年だろ」
そう呟いたあたしを見、ハヤトはふっと顔を緩ませ、
「今更なんだよ」
あたしの横から冷蔵庫の中にあるビールを手にし、さっきまであたしが使ってた黒ソファに腰掛けた。